3年前の12月、愛猫のチョロが逝きました

家にはチョロと一緒に生まれたクッキーが残りました。

毎年1月に予防接種をする時に、体重測定と血液検査をするのですが、去年クッキーの数値が若干悪かったので、ご飯をふつうのカリカリから体重管理用に変更して、週1回の皮下点滴を開始しました。

その時点では深刻な状況ではなく、あくまでも予防的なものとしてだったんですが、それで毎週針を刺されて点滴されるっていうのは可愛そうだなぁという気持ちもかなりあり、当初は毎週行ってはいたものの、体重管理用の食事にしたせいもあってか体重も減ってきたようだし、元気だし、もう必要ないんじゃないの?と、10月頃からは時々2週に1回に減らしてみたり、酷いときは3週に1回にしてみたりと点滴を続けてたんですね。

今にして思うと素人判断の怠慢な飼い主でした (、、

もう10年以上一緒にいるので、数値の悪いのは年齢的なものもあるだろうという感じでさほど深刻なものではなかったんですね。その時点では。

 

年明けにふと気がつくと水を飲む量がびっくりするほど多い。

当然のことながら、トイレの量も比例して異様に多くなり、さすがにこれはおかしいと、例年の予防接種の際に病院に相談したんです。

体重測定をしたら、去年より1kg減少。

「こんなに減るなんておかしい。ダイエットしているわけではないですよね?」

「いえ、ダイエットしてましたけど・・・」

「それにしてもちょっと減りすぎですね」

血液検査をしたら、腎臓の数値が悪いって (、、

 

結局その日は予防接種は延期とすることにして、週1回の皮下点滴を毎日行うということになり、それで今後の経過を見て、症状が良くならなかったら血管点滴に切り替えましょうとなりました。

 

皮下点滴というのは、病院でなくても行う事が可能です。

ただ、点滴(中身はともかく)も針も人間が使うものとほぼ一緒。それを猫の首の辺りの皮下が緩い場所に打つわけです。

その場所に一気に点滴液を入れるので、一時的にラクダのコブみたいに膨らみます。

それがゆっくり時間をかけて体に吸収されていきます。

医者じゃなくても出来るとはいえ、怖いんですよね、これ ーー;

医者や看護師を志したこともない一般人が、まさか猫にとはいえ注射針を打つことになろうとは・・・

チョロの時も毎日打ってたけど、全く慣れませんね orz

でも病院へ行かなくても自宅でできるので、猫に与えるストレスを最低限に出来るというメリットもあります。

 

血管点滴というのは、そのものズバリで血管に直接点滴液を入れる方法です。

こちらの方が血管に直接入れる分吸収も良いので速効性もあります。

が、病院でしか出来ないし、皮下点滴のように一気に入れることが出来ないので長時間かけて点滴を行わなければいけません

加えて、何度も抜いたり刺したりも出来ないので針は常に取り付けられて、それを抜かないように包帯を巻かれて、エリザベスカラーをつけられてと、ただでさえ食欲も減っているのに、さらに追い打ちをかけるようなストレスを与えなければいけないわけです。

点滴の針は長期刺したままには出来ないので、2-3週間したら交換するという話でした。

チョロはこの血管点滴まで行いましたが、針を交換するところまでは持ちませんでした。

 

チョロは最初肝臓を悪くして、のちに腎臓も悪くして、最後は体内の毒素を濾すことが出来なくなって、体中に毒素が回って、幻覚症状が出てという悲しいものでした。

どれが肝臓からの症状で、どれが腎臓からの症状だかは分からないけれど、どうしてもその時の状況と重なってしまって、最終的には血管点滴にと言われた時は、かなり動揺しました。

チョロの病気は気がついた時にはもうかなり悪くなっていたので、完治することはかなわなかったかもしれないけれど、もしもっと早く血管点滴に移行することを決断出来ていたなら、もしかしたらもっと病気の進行は抑えることが出来たのかもしれない。

その一方で、あそこまでしたのは治療じゃなくて単なる延命だったのか!?という両方の思いが湧いてきて、未だにどちらが正しかったのかわかりません。

皮下点滴がうまくいかなかったら、血管点滴に移行するといわれて、ツレと話し合いをしたのですが、話し合いは平行線で、未だにその時が来たらどうするべきなのかを考えている状態です。

 

病院に行った日の夜からお洩らしが始まりました。

常に洩らすわけではないんですけど、夜だけお洩らししちゃって。

そんな様子を見て、

「チョロがもう駄目だと思った時は、トイレまで我慢出来なくなった時なんだよね」

というツレ。

暗い・・・

 

とまぁ、病気が分かってからの2-3日はこんな感じでした。

検査結果を見ても、数値が悪いと言われれば、その数値の悪さの深刻度は分からないまでも落ち込み。

 

でも落ち込んでても仕方ない。

ふと、以前にチョロの病気のことを会社の人に話をした時に、’漢方’がいいよと言われたことを思い出しました。

でも、私もその人も会社を辞めてしまって連絡先も分からないので、友人に連絡先が分からないか確認したところ、その友人がネットでいろいろ調べてくれて、ネットで相談出来る漢方を取り扱っている動物病院を探してきてくれました。

 

HPを見てみたところ、とても真摯に取り組んでらっしゃるようで、且つ患者さんの声でも「諦めていたのに改善した」とかいうコメントが沢山あったので、ともかくものは試しとメールで問い合わせをして、検査結果の数値も添えて相談してみました。

近ければ直接行ったんですけどね。

熊本なんですよ ^^;

ちなみにその病院は、錦戸獣医科病院っていうところです。

 

朝の8時頃にメールして、2-3日は待つものだろうと思ったらすぐに返事がきました。

診療時間以外の時間で患者さんからのメールに対応して下さるようです。

 

早速来た返事には、

・結構悪い数値ではあるけれど、まだひどい状態ではなく、その病院でも同じくらいの数値で、薬を飲みながらではあるけれど、もう3年生きている子がいる。

・漢方薬だけではなく、西洋医学と合わせて行うのが良い。

ということが、お勧めの漢方薬の情報と合わせて書いてありました。

西洋医学とは現在かかっている病院で処方される薬をさすものです。

具体的に指定された薬の名前があって、それを確認するようにと有りました。

でも、獣医師でもなく病院関係者でもない素人が、プロの獣医師に治療予定に口を出すというのもどうなんだろうかと思って、1ヶ月後の検査の時に確認してみますと返信したら、

「腎臓障害は命にかかわる病気だし、悪化すると大変きつい、そして苦しい病気です。より確実に、より速やかに良い状態に持っていくには、最初のメールに書いたとおり、西洋漢方両方からの治療をおすすめします。」

至極当たり前の事かもしれないけど、なんかガーンと来ましたね ^^;

獣医さんに遠慮している場合じゃないし、獣医さんだけの治療では不満というか不安もあったから漢方もと思ったというのに、一体何を考えていたんだ、私は (ノД`)

速効電話しました。

 

獣医師には正直に血管点滴は出来るだけ避けたいし、他の治療方法として漢方という選択肢もあるようなのでそちらも合わせて行いたい事を説明し、こんな薬を紹介されたのだが出してもらうことは可能かということを話しました。

その上で、確かにその薬は腎臓病の治療には有効なものなので出しましょうということになり、無事薬をもらう事が出来ました ^-^

 

現在使用している薬は、

<西洋医学系>

 ・ コバルジン

活性炭の粉末。尿毒症の原因となる老廃物を腸管で吸収して、便と一緒に排出する薬。

 ・ ソルラクト輸液

乳酸リンゲル液。点滴です。

<東洋医学系>

 ・ DMS

6年根紅蔘、かき肉エキス、お酢もろみを配合した漢方サプリ。微小循環改善作用と抗がんサポニンRH1による免疫力の強化、豊富なミネラルとアミノ酸による体力、自然治癒力による機能回復。

 ・ 野口カタライザー21

酵素ドリンク?豊富な栄養と酵素の持つ力及びフコイダンで免疫力を挙げ、同時に組織の再生を図る。

 

コバルジンが粉末で、食事に混ぜて食べさせたりする人も多いらしいのだけど、何分にも現在食が細くなっていて、食事に混ぜても全くダメ ><

食べさせること自体が一苦労なんだから。

色々試してみて、結局は空カプセルを薬局で購入してようやく成功。

ただ、カプセルはゼラチンで出来ているので、口の中にくっついて隙があると吐き出す。

飲ませるタイミングも気をつけないと、老廃物どころか他の薬の成分も吸着しちゃう ;-;

DMSは粒状なので、これを半分にハサミで切って投与するので簡単。

カタライザーは水薬。苦みがあるらしいので漢方医からの指示に従い、ミルクに蜂蜜を混ぜて甘くしたものにこの薬を混ぜて、スポイトで与えるが、量が多いので格闘 ><

これを毎日点滴と合わせて行うわけです。

ちなみに、点滴はそのままでは冷たいので、レンジで暖めるゆたんぽ2個を使用してゆたんぽで上下挟んで十分暖めてから行ってます。これは私が初点滴をされた際にあまりに点滴が冷たくて、帰宅が困難と思われる程に具合が悪くなってしまったという
笑えない実体験からの教訓です ーー;

 

この薬関係に加えて、食事も食べなくなってしまったので、出来るだけ食べられるような物を色々と与えてみたりするのですけど、ちょっとずつ手でちぎってあげないと食べなかったりするし、前日食べても今日は食べないとかもあって、常に3種類ほどご飯を用意してても、殆ど捨てる今日この頃 ;-;

缶詰やパウチの猫餌はもとより、生と加熱で牛肉、ささみ、魚を与えてますけどね。

ほんと食べる量は微々たるもので (´Д`。)

あ~あ、もっと食べてくれるようにならないかなぁ ;-;

今日は生クリームから無塩バターちっくなものを作ってみましたけど、いまいち (、、

 

そういう訳で、最近の私は猫の介護生活中心ですw

チョロの時には働いてたんであまり十分にケア出来なかったから、がんばらねば ^-^ノ

 

漢方始めて1週間。

夜のお洩らしは止まり、水を飲む量は減り、トイレの量も以前よりちょっと多いくらいまで減っては来ました。

食欲がないので非常に心配ではありますが、きっと良くなると信じて暗くなりすぎずに介護してみたいと思います ^-^