だいぶ前に「本当にあったちょっと怖い話」っていうのを書きましたが、今回はちょっとどころじゃなくて怖かった話を書きます。

納涼、にはちょっと遅いのだけどw

怖い話が苦手な人は読まないでくださいね ^-^

 

さて、今回の舞台となるとは全て同じ場所。

私が通っていた高校の保養所です。

場所は八ヶ岳にあって、確か1Fはお風呂と食道兼ホールになっていて、2F以上が生徒達の部屋になります。

4F建てとかだったかなぁ。それなりに大きい宿舎でしたね。

横長の建物で、両端に1部屋ずつあって、階段(踊り場)を挟んで真ん中に2部屋。

部屋―階段―部屋―部屋―階段―部屋って並び。

各部屋の半分のスペースが机やイスやホワイトボードが置かれた作業部屋になっていて、もう半分が更に2部屋に分かれていて、両側に2段ベッドが2台並んでます。

従って、大きな1部屋にドアを開けて入るとそこは作業部屋になっていて、その作業部屋とカーテンで仕切られて寝室となっている訳です。

1寝室が8名。1部屋に16人泊まれます。

伝わらないかもしれないので、図↓にしてみました ^^b

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山の中なので敷地はけっこう広く、宿舎から直接は見れないのですが、宿舎を囲む宿舎と同じくらい高い木の集まる林を抜けると野球とかサッカーとか出来るグランドがあって、そこよりも一段低い位置に、これまた林を挟んで2つ目のグランドがありました。

第1グランドから第2グランドもかなり第2グランド側に行かないと見えません。

図→の尺度はかなり適当ですが、だいたいのイメージは伝わるかな?

 

 

 

高校1年生の夏、当時入っていた部活で夏の合宿にこの宿舎を使う事になりました。

この宿舎は色々と噂があって、そのうちの1つは’噂’では片付けられないような類のものでした。

それは、「終戦記念日の日は何かが起こる」って言うもので、実際にその前年だかに終戦記念日に重なった合宿では、突然風呂場で男子の先輩が訳の分からないことを叫んで、裸のまま飛び出して行って第1グランドで倒れていたそうです。(ちなみにこの時に入っていたのは男子校と合同の部活だったので
男子の先輩もいました)

本人は何も覚えてなかったんだなんて話を聞いて、怖いねぇなんて話をしていたのを覚えてます。

この年の合宿は終戦記念日にギリギリかからず、唯一不思議?と思ったのは、ベランダ側を向いて練習していた子が、ベランダを誰か通った!と言う、目の錯覚の可能性大な話くらいでした。

そう行った彼女は皆から「気のせい」の一言で一蹴されてましたがw

 

 

さて、高校2年目の夏。

諸事情により1年目に入っていた部活は退部して、その時は友人に誘われてとある同好会の半幽霊部員となってました。

小さなクラブで、総勢5名。

私と同級生のO、3年生のAさんとBさん、中等部のNちゃん。

これがまたBさんを除いて霊感のあるメンバーで、特にAさんは家がお化け屋敷(本人談w)、O、Nちゃんの体験談たるや尽きる事が無いほど豊富という人達でした。

3泊4日程度の合宿期間で、それは最後の夜に起こりました。

普段からクラブ活動中に怪談話ばっかりしていた私達は、特に合宿だからと怪談話に花を咲かせる事はなく、それまで雑談で盛り上がっていたんですが、その夜隣の部屋の美術部の3年生が私達の部屋にやってきました。

「なんか怪談話無い?」

1日目の夜から怪談話をやっていて、さすがに3日目でネタが尽きたんだそうですw

「あるある、沢山あるよ~」

ってことで、うちのクラブの空き部屋(図の’カーテン’ってコメントが書かれている部屋だと思ってください)に集まって2つのクラブ合同怪談大会となりましたw

こちらは5人。あちらは4人。向かい合わせに並ぶ2段ベッドの1段目に並んで座って開始しました。

 

怪談話を始めてしばらく経った頃、私の前に座っている人の顔が妙に青いなと思い始めました。青い光が顔に当たってる感じ。

窓際(小窓の方)に座っていたんですが、なんせ山の中、光源なんて何一つありません。

時々、チラリチラリと見る度に、気のせいか青い光が右端の人の顔の上から左側に移動しているような・・・

そしてとうとう、完全に顔の上から青い光が無くなって、並んで座る2人の間に、青い人型の影になっているのを見た時、

「もうやめよう!なんかやめた方がいいと思う!」

と声をだしました。

私の隣に座っていた友人Oも、

「うん!やめた方がいいよ、なんかヤバい!」

って言い出して、同じように同じクラブの人達が辞めよう辞めようと騒ぎ出し、美術部の人達は

「もう4時だしそろそろ寝ようか」

と言い出して解散となりました。

 

さて、解散したはいいけれど、怪談話したのは自分たちの部屋ですから、なんとなく眠る気にならないまま明るい作業場の方に集まり話をし始めました。

実はね・・・とさっき見た事を話し始めると、それぞれが不可思議な体験をしていることが分かりました。

友人Oは髪の毛を私が居た方から何度も引っ張られたと言い(私は引っ張ってませんよw)、A先輩は後ろにはタオルがかかっていただけなのに、誰かに押されたと言い。

 

眠れないままに皆で朝を待ち、ようやく周りが明るくなってきました。

この時の皆の望みはただ1つ。

「この部屋から出て朝日を浴びたい!」だったんですね。なぜか。

宿舎の周りは林に囲まれていて、太陽が差し込むのはまだまだ先。

これだけ外が明るくなれば、グランドまで出れば朝日が浴びられる。

とはいえ、5人よりももっと人がいた方が心強いので、隣の部屋の美術部の皆さんも誘う事にしました。(宿舎の中はまだまだ暗い)

 

美術部さんは人数が少ないのに1年生と3年生で別々の寝室を使ってました。

1年生側はグーグーいびきが聞こえるほど良く寝てたので、声をかけずに3年生の部屋の方に行きました。

「ん・・・?なに???」

寝惚けた様な声は出していたものの、こっちが声をかける前に起きたのだからよほど眠りが浅かったんでしょうね。

グランドには行かないという事だったので、それではと寝室を出ようとしたら「ちょっと待って」と呼び止められました。

 

「今ね、眠れないからヘッドフォンで音楽聴いていたんだけど、ポチャーン、ポチャーンって妙にはっきりした水音が聞こえたんだ。その辺りに何か落ちてる?」

言われて見てみると、寝室入口辺りから奥側の2段ベッドの梯子手前まで3つ4つ水が落ちてる。

直径10cm位の水たまり。

・・・でも

なんか、色が黒っぽく見える? (’’;

友人Oとただの水じゃないんじゃないかとボソボソ話をしていると、電気つけちゃっていいから見てみて!と言われ明かりをつけました。

水ではなかったです。

透明と赤と黒のまじりあったもの。

そう、理科だかの実験で見た、血液を暫く置くと出来る分離した状態。

・・・これって、もしや

何を考えたのかOが指先にそれを採ってペロリ。

「血だ・・・」 Σ( ̄□ ̄lll)

 

パニックに陥って泣き叫ぶ美術部の先輩をなだめて、その血らしきものをふき取って、皆でグランドへ 。。。ミヽ(。><)ノ

朝日を浴びて思いっきり伸びをして、なんか払われた気分になって宿舎の方に戻ると、管理人のおじさんが掃き掃除をしてました。

「おじさーん、怖かったんだよぉ」

と、ついさっき経験した不思議な出来事を話そうと思ったら、

「あぁ、血が落ちて来たんだろう ^-^」

絶句・・・

「毎年この時期落ちてくるんだよね ^m^」

そんな部屋泊まらせるなよ・・・ (=_=ミ

 

その後朝食の席で引率の先生にその話をしたところ、当然の様に怒られました (、、

そんなはずない!バカなこというな!って感じで (’’

でも美術部以外にその時に宿泊していた別の部の人達も、朝食の席で「昨日はなんかバタバタとスリッパで歩く音が夜中ずっと聞こえてた」とか話をしてました (´・ω・`;)

 

 

さてさて、3年目の夏。

その時のうちのクラブのメンバーは、3年生になった私と友人O、中等部3年生になったNちゃん、1年生の新入部員のXちゃんとYちゃん。そしてなぜかOGとして参加したAさんとBさん。

1年生を除くメンバーが去年の騒動を経験していたので、今年は合宿前にその話をして、「合宿中の怪談話厳禁!」というルールを打ち立てました ^^b

怪談話しなければ、その年は平和に楽しく合宿を終えられると思いました。その時は・・・

 

この年の合宿、参加していた各部の中心は2年生でした。

うちらのお気楽同好会は片手間にクラブ活動している感じだったので、3年生で合宿行ってるのはうちの同好会くらいで、2年生が居ないうちの同好会はなんとなく仲間外れ状態になってました。

同じ時期にその宿舎に滞在している生徒は所属部に関係なく何か一緒にやったりすることが多いのですが、この時は声もかけられずにって事がいくつか続いたんだと思います。

そして最後の夜、いつものように作業場で皆で何かをしている時に、外から大勢の声が聞こえた時、さすがにムッとしました。

「私達も外に行こう!」

うちのクラブだけOGも来てるし、3年生はいるしで声かけにくいというのもあるかもしれない。鬱々と声掛からないっていじけていても仕方ないしね。

その前の年と同じように、皆で星でも見に外に出ているんだと思いました。キャーキャー言う声も聞こえたし、大勢でワイワイと騒いでる声もしましたしね。

 

早速皆でグランドの方に行く事にしたんですが、XちゃんとYちゃんがトイレに行きたいというので、私とOで待つことにしました。

一足先にNちゃん、Aさん、Bさんが様子を見に行くと外に出て行きました。

玄関でOと2人で待っている間も外からの歓声が聞こえます。

2人が来たので一緒に第1グランドに行く事にしました。

 

第1グランドに行く為には林の細い道を抜けていくのですが、その小道の傍まで来た時に、

「キャーーーーーッ」

と、悲鳴が聞こえました Σ(´゚ω゚` ) 

人が走ってくる音が聞こえて来て、悲鳴を上げながらNちゃんが林を抜けて、Aさんも林を抜けて、Bさんも林を抜けて、そして真黒な人影が両手を前に出して、捕まえようとうするかのような格好でその後ろを走ってきたのが見えた瞬間消えました Σ( ̄□ ̄lll)

暗いとはいえ宿舎からの明かりもあって、誰かの見分けがつく程度の明るさはあるのに、男か女かも分からない、真黒な人でした。ビックリして目が点になって固まっている私の横で、

O 「見た!?」

私 「う、うん、見た・・・」

O 「真っ黒だったよね」

私 「うん、真黒だった・・・」

状況が完全に分からないまでも、皆で悲鳴を上げて部屋に逃げ帰り、この短い間に一体何が起こったのか話を照合してみました。

 

まず先に先輩達が第1グランドに行ったのですが、そこには誰も居なかったのだそうです。

シーンとしてて声もしてなかったそうです。

おかしいなと第2グランドの方を見に行ってみたものの、やはり誰も居なかったので、第1グランドの方に戻って、真ん中辺りで私達が来るのを待っていたところ、グランドの隅からスッ、スッと白い人影が
現われて、それが先輩達の方に近付いて来たので、悲鳴を上げて走って逃げてきたのだそう。

そしてその後を見たのが私とOで、白ではなく黒い影という違いはあるものの、2人共同じ黒い影が両手を前に出して追いかけるように走ってきたのを見た訳です。

図らずも話がつながって、ゾーっとしました (´・艸・`;)

 

ついてきちゃってたらどうしようとビクビクしてました。

前回は怪談したけど終わった時間も遅かったし、明るくなるまではあと2~3時間我慢すればいいという感じでしたが、この時はまだ深夜0時も回っていない時刻。夜明けまではまだまだ ーー;

Nちゃんがトイレ行くと言い出したので、怖い私達は皆でゾロゾロ行く事にしました。

と、突然、「ヒッ」と言ってNちゃんが階段から落ちそうに。

その時は、今は話さない方がいいと教えてくれなかったのですが、後から聞いたら、階段から腕が飛び出て来たんだそうです (゜ロ゜)

トイレから戻って、相変わらず皆で眠れずに作業場の方でなるべく怖くない話とかをしていると、カーテンの上の小窓からずっと顔が覗いてたとかNちゃんは言い出すしで、寝室にも行けないじゃーん!
状態になりました。

顔が出ていたのはOが寝ているベッドの辺りだというのに、「もう眠いから寝る~」と寝ちゃったOは肝の太い女ですw

それでも何度か変な夢見たとか言って起きてきたりしていたから、気にはなっていたんでしょうね。

そのうちにXちゃんとYちゃんもお先にと寝てしまい、B先輩も寝室へ。

私達はまだ起きているからとAさんとNちゃんが言うので、寝室に差し込む明りに安心して私も少し眠ることにしました。

2-3時間は眠る事が出来て、ボソボソ話す声が聞こえたので思い切って起きて2人の所へ行きました。

A先輩は右手だか左手だか片手の平がグローブの様に腫れ上がってました。

右半身だか左半身だか忘れちゃいましたけど、どっちかは守護霊がどっちかはそれ以外の霊がくると反応するとかいう話は聞いたことありましたが、そっちの悪い霊側の手の平がびっくりする程腫れ上がってたんです Σ(´Д`;) 

調べても傷がある訳ではなく、ただただパンパンに腫れてる。

気が遠くなるとか言ってるし、でも寝たらどうなるか分からないから怖いとか言うし、私は訳もわからず右往左往。

先生か管理人さんの所に行ってみようかとは言ってみたけど、言ってみたところでどうなるものでもないからこのままでと。

何かに入られそうだから、手を握ってと言われて、私とNちゃんとでA先輩の手をずーっと握ってました。

TVとかラジオとか気を散らすものもなく、静かなところで、念を送るかのように、腫れが引きますようにとお祈りしながら。

1時間程して、「もう大丈夫」とA先輩が言うまで1時間近くそうしていたような気がする。

徐々に手の腫れが引いてきて、無事に朝を迎えました ε-(;-ω-`A)

まぁ、そういう疲れもあったのかもしれませんが、自宅に戻って熱出して暫く私は寝込んでしましました ^^;

 

管理人のおじさんはあまり細かく話をしてくれませんでしたが、もうしょっちゅう何かしらあるみたいです。

未だに続いているんでしょうね (’’

 

 

以上、私が経験した怖い話なんですが・・・

文章力のせいで、いまいち怖さが伝わっていませんね orz