1日目の夕食。

その時私とツレは、横一列に食卓の並ぶ夕食場所で、団体客のど真ん中で、団体客を割る形で、夕食を取っていました。

なんでこんな羽目に・・・ (´ヘ`;)

 

2ヶ月前、宿泊予約の電話をした際に、到着予定時間を18時頃と伝えました。

そしてこの日、16時頃に休憩を取った際に、念のため現在地と到着予定時間を伝える電話も入れました。

実際宿に到着したのは、ほぼ連絡した到着時刻。

夕食場所に行ってみたら、右端の食卓に4人連れの家族。私達はその左隣の席でした。

お隣は既に食事を終わりかけていて、4人が食卓を離れるやいなや次のお客さんの料理が並べられていきました。

そしてやってきた団体さん。そして囲まれた私達。

・・・で、冒頭の状態に Σ(´Д`;)

 

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↑宿泊棟の入り口。(翌朝撮影)

 

宿の人の話によると、この団体さん達は宿泊客ではなく、お昼にバーベキューをする予定だったようなのです。

ただ、この日はあいにくの雨でバーベキューは中止。そして夕食をここで取る事に急遽なったそうなんです。

だから、宿の人としては、宿泊客の私達と先程の家族連れの食事が終わってから団体客の食事にしたかったのかもしれません。

それならば、私達の食卓を端っこにしておいてくれれば良いと思うんですよね。

なんのために何度も到着予定時間を連絡をしたのかと・・・ (=_=ミ

事前に連絡せずに遅く到着したとかだったら仕方ないと思えるんですけど、ちょっとこれって酷くない? ヽ(≧Д≦)ノ

 

しかも、明らかに料理内容が違うw

「イクラ超うめ~っ」らしいのですが、宿泊客のお料理には無かったよ (’’

並んだカニからして全然違うんですがw

口コミで「漁師の宿という割には料理が・・・」という一方で、「さすが漁師の宿!」と評価が真っ二つに分かれていた理由はコレかと納得しました (’’

特に別料金が設定されているのだったら納得は出来るんだけどねぇ。

特別料理は、バーベキュー用で特別予算が組まれたお客さんだからなんだろうけど、並べられる(というか取り囲まれる)と、ちょっと気分が良くないなぁ (´`)=3

私達を挟んで仲間内で交わされる会話。

もう居たたまれなくて、味わうどころじゃなく、ただただ黙々と料理を口に運んでました。

食事を残すのは好きじゃないけど、ともかく早くこの場を離れたくて、この時は半分以上残してしまいました・・・ (、、ゴメンナサイ

 

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↑手前が宿泊棟。奥が食堂兼観察棟。(翌朝撮影)

 

鷲の宿。ここはガイドブックで知りました。

ここでは野生のシマフクロウの餌付けに成功し、かなりの確率でシマフクロウが見られるのだそうです。

単に、「こんな民宿があるらしいよ」とツレに話をしたのですが、ツレが予想以上に興味を示し、こちらに泊まる事になりました。

シマフクロウには興味あるものの、今まで泊まった「民宿」にはあまり良い思い出はない事もあり、行く前からちょっと腰が引けてました ^^;

 

宿に着いて早々、夕食での出来事があり、来なきゃ良かったという思いがムクムクと沸いてきたので、気を取り直してお風呂入ってサッパリしよう!

お風呂場の場所も入浴時間も分からなかったので、宿の人に聞いてみました。

「お風呂はどう入ったら良いですか?」

どうやら聞き方が悪かったようで・・・、

「え~!? 普通に・・・ プッ」

入浴方法を聞いた訳じゃないよ ^^;

もう一度聞き直しお風呂に入れる事は確認出来ましたが、風呂場の場所が分からない。

そんなに広い宿じゃないので探すのは構わないんですが、部屋にはカギが無いので間違えて客室を開けちゃったら嫌だなぁ (´ヘ`;)

幸い、他のお客さんのお部屋を開ける事無くお風呂場は見付かりましたが、脱衣所には色々置いてあったので、お風呂に入ってカギをかけちゃっても問題ないのだろうか? (。-`ω-)

もう一度食堂棟に戻って別の年配の宿の方に聞いてみたところ、お風呂の準備をしてくれて入る事が出来ました。

最初からそうしてくれれば良いのに・・・

夕食に続いてお風呂、何一つスムーズに行かないのは若干ストレスですね ε-(´・`)

 

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↑建物の前には川が流れてます。対岸では時々ヒグマが歩いているのだとか :;(∩´﹏`∩);:

 

団体のお客さん達は食事を終えて最後まで大騒ぎで去って行き、静かな時間が訪れました。

宿の人達も余裕が出てきて、食事の時よりも当たりが柔らかくなってきた感じがします。

やっぱり余裕が人を優しい気持ちにさせるのねw

 

お風呂から出たら、観察のみの男性が2人来ていました。

1人は宿の人に「先生」と呼ばれていて、ほぼ毎日訪問されているようでした。

先生はシマフクロウに詳しいらしく、シマフクロウが食べやすく、お客さんが見やすい生け簀作りとかもしてくれているのだそう。

 

20時頃より生け簀に魚が投入され、待つこと約15分。

予想したよりもずっと早くシマフクロウがやってきました。

 

この宿に来るお客さんのお目当ては、シマフクロウです。

シマフクロウを本気で撮影しようとする人達は、皆さんバズーカ砲の様な望遠レンズを準備してきていました。

一方私達は・・・w

私達の持って行った機材(デジカメとかiPhone4sとかiPad Air2とか)で精一杯上手く撮れたものを厳選した結果がこの下↓の4枚。

 

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シマフクロウは絶滅危惧種。北海道内のみに生息しています。

羽を広げると180cmにもなるそうです。日本に生息するフクロウの中では最大の大きさ。

ただ、その大きさを実感出来る程近づく事は出来ません。人間は遠くから観察するのみ。

 

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先生によると、フクロウの多くは小動物をエサとする為に羽音をさせません。(音に敏感な獲物に気づかれないように)

一方でシマフクロウは、魚を主食とするので飛ぶ時の音を気にする必要は無く、フクロウなのに羽音をさせる珍しい種類だそうです。

ちなみに英語名は、Blakiston’s Fish-owl と言います。

 

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また、シマフクロウは家族の団結が強いのだとか。

親は子供がちゃんと自分でエサを採って自立できるようになるまでしっかり育て上げます。

先生のお話によると、ここに来ているのは父親と去年巣立った息子、それと今年生まれた2羽の合計4羽。

母親は死んでしまったようです。

父親1羽で2羽のひな鳥を育てている様なのですが、去年巣立っていなくなった息子が今年は戻ってきて子育てに参加中だそうです。

この上の写真は、お兄さん(左)とひな鳥(右)。逆かも?

まだひな鳥は一度もエサを自分で捕った事が無いそうです。(結局この日もダメで、この後木の上に行ってしまったきり戻ってきませんでした。結局この日はお父さんがエサを運んで行ったそうです)

 

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ジーーーーーーーーっと生け簀の魚に狙いを定めているお父さんかお兄さん。

 

iPhoneとiPadの写真は全滅でした ^^;

iPhoneの最新機種だったらもっときれいに撮れていたのかな?

肉眼だと遠くてよく見えませんが、宿にはお客さんが使える倍率の高い双眼鏡が何個か用意されているのでご安心を。

 

 

シマフクロウの観察を観察棟からしていたら、建物の前を新たなお客さんが横切りました。

 

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私の目から見ると充分大きいと思ったんですが、キタキツネを見慣れている皆さんからするとまだ子供らしいです。

 

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だから、人間にも興味津々。

もちろん、シマフクロウにも興味津々で、この後川の中のシマフクロウに突撃をかけていました。

普通、大人のシマフクロウは、キタキツネの襲撃くらいでは逃げては行かず、逆に羽を広げて襲いかかる(威嚇行為として)らしいのですが、川にいたのはお兄さんフクロウ(まだ大人にはなりきっていない)だったので逃げていきました。

 

この日は、先生にとっても「初めて見た!」と興奮するシーンを目撃する事が出来ました。

対岸から泳いで渡っていたネズミに襲いかかり、頭からバックン、バックン。

まさかの丸呑み ∑(=゚ω゚=;)

 

 

ところで、先生じゃない方の、後から来たもう1人のお客さん。

この方もなかなか興味深い人物で、ヒグマの写真集を出版しているカメラマンのおじさんでした。(宿にこの方の写真集が置いてありました)

北海道の野生動物、知床を愛する人で、特にヒグマについては熱く語っていました。

この時はヒグマの写真集を見ながら話をしたんですが、ヒグマとは息がかかる程の距離で撮影したりするそうで (゚ロ゚屮)屮 

「どうやって撮ったんですか!?」って、当然聞きますよねw

 

ヒグマを息がかかる程の距離で撮る方法。

1年目。

まずヒグマ探しで1年が終わります。気性が優しそうな雌のヒグマ(翌年子供を産みそうな雌)を探して、顔見知りになりましょう。

2年目。

1年目で顔見知りになったヒグマはお母さんになっています。お母さんとは顔見知りになっているので、そんなお母さんの様子を見て子供達も気を許してくれます。ここで好奇心旺盛な小熊と距離を縮めます。

3年目。

いよいよ撮影です。息がかかる距離での撮影もこれでOK!

 

・・・って、無理~ Σ(´゚ω゚` )

1年目の時点でかなり危険ですよね!?

例え顔見知りになれたとしても、翌年その熊の見分けをつけられる気がしない ^^;

こんなお話をしてくれた、今井氏。

HPはこちら↓ですので、興味あればご覧ください。

http://www.shiretokobrownbear.com/index.html

 

 

食堂兼観察棟では、コーヒー等も用意されています。

それを飲みながらシマフクロウを気長に観察し、日常生活ではまず出会えない人達とお話しして、のんびりと、そしてゆったりと夜の時間は過ぎていきました。

いつの間にか「来なきゃ良かった」という気持ちは消えて、「来て良かった」と思っているから我ながら単純w

 

 

寝る時のBGMは、川のせせらぎとシマフクロウの鳴き声。

すっごくリラックスして眠れました。

 

 

翌朝。

早く目が覚めたので昨日は暗くてよく見られなかった川辺に降りてみたら、

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カラフトマスが遡上中。

自然が豊かなんですね ^~^