昨今、高齢者の運転で様々な問題が発生しております。

その為、70歳以上の高齢者の免許更新時に講習が必須となりました。(詳細は、警視庁のHP(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/kousin/kousin05_2.htm) をご覧ください。)

私の父も70歳を超えて、前回の免許更新時より免許更新の一般的な手続きに加えて、実技チェックが必須に。

普段はバイクの運転はしているものの、その時に急に車の運転実習をさせられて少々慌てたらしく、今回は事前に運転の練習をしてから臨みたいということで、我が家の車で運転練習をしに行ってきました。

 

 

まずは、ツレの運転で大井埠頭へGo!

平日はトラックの行き来が多い大井埠頭ですが、日曜日はトラックの数も減って、車の往来が少ない広い道路は練習にはもってこいです。ただ、最近はその走りやすい道路を好む自転車愛好者が増えて、以前程には練習に適した道では無くなっていますが・・・ ^^;

 

「暫く車は運転していないけど、その前は10年以上ずっと運転していたから、体が覚えているから大丈夫!」

「アクセルとブレーキを間違えたって言い訳してるけど、そんな訳有るわけ無いよなぁ」

と、大井埠頭へ向かう途中の父は、饒舌だし自信満々。

そんな父の言葉を聞いて、不安が募る私です (=_=ミ

そんな父が変な運転をして、ツレが怒りを爆発させたらどうしよう・・・ (⌒_⌒;

 

 

父の運転、それは、想像以上に怖いものでした orz

まず、ツレの足の長さと、父の足の長さとは大きな差がある(うちの父は超短足;;)のですが、シートの位置を合わせずに運転しようとするし、練習だと甘く見ているからか、サイドミラーやバックミラーの位置も合わせないし ーー;

ミラーの位置に関しては、まぁ、私とかツレの目でフォロー出来ますが、ブレーキに足が届かなかったりしたら洒落になりません!

本人、(根拠の無い)自信満々なので、ちょっと気を遣いながら、シートについてはちゃんと直して貰って出発です。

が、一時停止ではちゃんと止まらないで行こうとするし、対面の道路なのに反対方向の車線に飛び出るし、50キロ制限で70キロ出すし、ウインカー出さずに車線変更するしで、やっぱり全く「大丈夫」なんかじゃない (;´艸`)

車が通らなかったから良かったものの、普通の道路だったら10分しないで事故ってるよ!

車は普段運転しないし、今後も運転はしない(バイクは運転する)とはいえ、フラフラだし、ブレーキの踏み込みが強いのか、車がガックンガックンしてるし・・・

確かに、普段乗らない車だし、今まで乗ったこと無い車高だったりするので、運転はしにくいのかもしれませんが、これは酷い Σ(-`Д´-ノ;)ノ

 

「スピード!」「信号!」「車線!」と、気がついたらツレより私が叫んでました (’’;

 

高齢者は、確かに運転時の反応が悪くなったりして事故を起こしやすくなるのかもしれませんが、それより何より、自分の技能への過信が事故を引き起こすんじゃ無いのでしょうか!?

今回の練習で、少しは自信を失って、慎重に運転する気になってくれていれば良いなと願わずにはいられません (=人=)

 

 

そんな私の父ですが、ツレの両親も負けず劣らず自分の技能に自信を持っておりました。

ある時、ツレの母より電話がかかってきました。ツレの母は緑内障だか白内障だかを煩っており、ちょっと視力が弱くなっておりました。

ツレ母 「最近、目ぇ見ぇへんねん。カレンダーの字も良う見ぇへんねん」

義母は、単に同情をひきたかっただけだったようですが・・・

ツレ 「そうか、目ぇ見へんのか。それじゃ信号なんて見ぇへんな。運転やめ」

思ったようにはツレの同情は引けませんでしたw

ツレ母 「それはよう見えるねん!」

さすが大阪、普通の会話も漫才か!ですw

 

結局そのまま運転を続けて、後日ちょっと事故を起こしたらしく(こういう詳細は教えてくれない;;)、免許は返納しましたが・・・

 

ツレのお父さんも、慣れた道だからとけっこう荒い運転してました。

一度軽トラの助手席に座らせてもらった時、歩行者を轢くんじゃ無いか!?という距離でブレーキをかけてビックリしました (-Ⅱ-;)

 

 

年を取ると、自分が年を取ったと自覚したくないからなのか、子供達が「危ない」と言ってもどこ吹く風。まだまだ年寄りじゃ無いと思っているようです。

バイクも、少しは安全な三輪バイクにしろと言っても、「格好悪い」と聞いてくれず。その年で格好悪いもクソもあるかい!と思うんですが、本人達としては重要なことみたいです。

今乗っているバイクだって、格好良い物では無いのですけどね・・・

子供としては、無理に「年寄りだから」と諦めさせて、もう年寄りなんだと自信無くした親とかは見たくないですけど、でももうちょっと自覚は持って欲しいです (´-ω-`;)ゞ

年を取ったら何もかも出来なくなるわけでは無い。でも出来にくくなることは増えてゆく。だからといって、ガックリして全てにおいて自信は無くして欲しくないですね、子供としては。

将来、私の父にも免許を返納する時が来るでしょうが、足代わりにしていたバイクが無くなっても、足が無くなるわけじゃ無い。足代わりが無くなったら、次は自分の足で歩いて欲しいと思っています。

・・・ただ、杖とか絶対使いたくない!と言い張っているから、引きこもりになりそうだなぁ (、、

足や腰が痛いから、歩かせるのは可愛そうではありますが、動かさないと動かなくなっちゃいますからね。

今からどうやって歩かせるか、作戦を練らないとですね “o( ̄‐ ̄*)

 

親だけじゃなくて、これは自分の将来にも確実にやってくる事柄です。

年を取ったら体が思うとおりにならなくなっていくということを少しずつ受け入れながら、将来に備えて足腰は鍛えておかないとと思う今日この頃です。